さて、世の中には、この画像のようなものと、「やる気」を結びつけて、大体的に唱えている大手塾があったようななかったような。
また、世間一般でも勉強においてやる気は大事だという認識があるでしょう。
しかし直感に反するかもしれませんが、やる気と勉強は何の関係もありません。しかも、目標が高ければ高いほど、やる気の有無はどうでも良くなります。
「え?」
「はぁ?」
「ん…」
と思ったらぜひ続きを読んでいってください。
■まず最初に、「やる気」とは?
「やる気」というのは、ようは気分です。
例えばトップガン2を1週間で3回も見た私は、とてもとても感動して、その日のうちにAmazonで戦闘機のプラモと顔料やスプレーマシン(?)を買ったのですが、1年経った今、まだ未開封です。
気分は浮き沈みがありますし、どんなに高揚した気分でも、1週間もすれば落ち着いて、どうでも良くなります。
どんなに志高くても、「勉強したい!はぁ…はぁ…イマ!スグ!ベンキョウガァ!シタイ!」という状態は1週間も続きません。
ちなみに、そんな人本当にいたら、こんなブログを見てないで今すぐ病院に行ってください(マジデ)
■受験勉強は長期戦です
一方勉強は、中1からカウントすれば、高校受験で終わる人は3年間、大学受験がある人は6年間。気分で何年もの間、勉強というある種の苦行を続けようというのは、簡単に言うと無理です。
しかも、やる気あったところで、残念ながら知能がそれで上がるわけではありませんので、やる気ない人とやるべきことは全く同じです。
むしろ過剰にやる気があると逆に害となる時もあります。
例えば運動をしすぎると、体を壊してしばらく動けない。大好きな食べ物を1週間それだけ食べてると、数ヶ月は食べたくないですよね?
やる気に任せて、があああと無計画に勉強頑張って、しかし高揚した気分が落ち着いた時に、その反動で当面ペンを握る気も起きない、ということもあります。
なので、勉強という脳の知的作業に「やる気」は一切関係ないし、なくても勉強はできるし、ありすぎるとかえって困ることもあります。
※もちろん、「勉強は大事だ」、「成績を上げるのは良いことだ」というレベルの認識はさすがに持っていないとダメですよ。「勉強したぁぁぁい!!」という高揚した気分は不要で無関係、という意味です。
■習慣化
じゃあどうすればいいの?
結論から言うと、「習慣化」です。
習慣というのは実に恐ろしいものです。
なぜなら、習慣になると、
無感情になれる
↓
意識しなくても継続ができる
↓
継続するうちにどんどん上達していく
例えば、朝8時に起きて、歯磨きして、朝食食べて、着替えて、電車乗って学校へ行く。
これらの作業、実は堕落した大学生や無職など普段やらない人たちからすると結構難易度高いのですが、中高生の皆さんは特に何の感情も湧き上がらず淡々と毎日のようにやっていますよね?
これって結構すごいことなんですよ?
■勉強を習慣化
勉強もその習慣にするのです。
習慣とは、「定時」・「定量」・「反復」がキーであり、そしてそれが定着するにはおおよそ3週間~1ヶ月が必要です。
なので、以下のステップを踏んで習慣化させていけばよいです。
【STEP1】
いつ、何を、どのくらいやるか、を決める
【STEP2】
決めたら、とにかく最初の1ヶ月間は、強い意志を持って何が何でも必ず実行する
【STEP3】
1ヶ月経過して、特に意識しなくても遂行できるようになり、しかも何も感じなくなっていたら、習慣定着成功です。
【STEP4】
もしまだSTEP3ができていないのであれば、できるようになるまでこの流れを続ける
途中で諦めた人は、自分の意志の弱さを反省して、勉強しかできない環境を作ったり、そんな環境に赴いたり、工夫してください。
特に親や兄弟に督促してもらうのが一番効果的です。
口うるさいお母さんがいる人は、おめでとうございます。
時間割表や学習計画をお母さんに共有して、今後は漠然と「勉強しなさい!」じゃなくて、「◯時◯分から数学の◯◯をやるって書いてあるけど?」と督促してもらうようにお願いしてみてください。
東大講堂では、いつ・何を・どのくらいやるか、を決める学習サポートツールを塾生に配布しており、担当の講師は随時その遂行状況を管理監督します。
詳細は、指導理念をご覧ください。